井口 潔さん講演会『失敗しない子育てとは?』

九州大学名誉教授、NPO法人ヒトの教育の会理事長、日本外科学会名誉会長であられる井口潔先生による講演会が『失敗しない子育てとは?』と題して行なわれました。

 

要旨は以下の通りです。

人間は自然の掟に沿って生きればよい

自然の掟とは自己抑制のこと。自己抑制とは自分勝手な欲望の抑制。
魔の2歳児と呼ばれる第1反抗期は、自己抑制の訓練の絶好の機会である。
ダメなものはダメ!わがままな欲望は叱らず徹底的に無視すること。

ヒトは 人により 人間になる

人間が産んだ赤ん坊は人間の赤ん坊ではなく、ヒト(生物の1種)の子であり、生後10年の乳幼児・幼児期の「ヒトの人間化変容期」を経て人間に育つ。

 

目は大脳の唯一の窓。
生後すぐの母親の深い愛情の微笑みと、それに応える赤ん坊の無心の微笑みで人間化していく。

子供は好きなようにさせれば個性が伸びるは真っ赤なウソ!?

子どもが泣き叫んで暴れてわがままが通ったら、なんでも自分の思い通りになるという学習をし、さらにわがままが促進される。自分でわがままを抑え切ったという達成感・自負感を自覚すれば第2次反抗期のリスクは回避される。

10歳までが最重要!間違ってはいけない教育のポイント

躾の基本
「挨拶は自分から」
「返事ははっきりと」
「履物をそろえる。椅子をしまう」
(森信三 躾の三原則)
*当園でも行っています

子どもの感性を正しく伸ばす伝統の人間教育とは・・・

日本古来の武士道=第1種教育(人間はいかに生きるべきか)は非論理・非言語的教育である。戦後アメリカ革新教育に教化され、役に立つ躾などの第2種教育が主となり、子どもは学習に興味を失い、授業中の破壊行為が日常茶飯事となり、本来の「公教育の本義」には達していない。江戸期の武士道を中心とするストイックな伝統的教育の神髄「自己抑制」の本義が現代の教育界に必要である。

赤ん坊が産まれたら深い愛情の下での温・凛・厳の躾を行う
その掟に逆らえば、その報いは無惨である。救いは「自分」以外にない!