創立60周年記念講演会 川島隆太先生による『親子関係と基本的生活習慣が子どもの脳を発育させる』

今回は任天堂の「大人のDS」でテレビやラジオ、書籍などで有名な東北大学教授の川島隆太先生に『親子関係と基本的生活習慣が子どもの脳を発育させる』と題しましてご講演をいただきました。

 

私もたまにメディアに出ますが、確かにメディアは嘘は言いません。しかし、スポンサーにとって都合の悪い情報はあえて流さないのがメディアです。どの情報を信じるのか?は視聴者の資質が問われます。僧侶なので多くのお宅を自由?に訪問出来るのですが、あるときふと思いました。高学歴で高収入の家庭ほど、書籍やビデオはあってもテレビがない。スマホではなく今でもガラケーを愛用している!?その理由が今回よく分かりました!

 

先生は「是非、最低2歳までは大切なお子さんにテレビは見せないで下さい。」と仰います。ディズニーのビデオも同じです。「そして、1時間以上はテレビは見ない方がいいです。スマホもいけません。

これは、仙台での実験結果がでている世界的な常識だそうです。日本だけがメディアで報道されないことだそうです。子どもたちは、テレビやスマホの刺激が強すぎて読書や勉強をしなくなります。これは、本来脳が活性化するということは、苦労がともなうことなのだそうです。テレビを視ているときの脳はお休み状態。さらに、スマホをしていると明らかに記憶がなくなるなる結果が実証されています。

 

さらに「スマホの「いないないバー」アプリなんて以ての外です!赤ちゃんの目を見てお乳をあげて下さい。」と強調されておられました。母親と赤ちゃんの視線の距離は40センチ。ここで母親と赤ちゃんは目を見つめながら親子の信頼関係を築くそうです。

 

そして、「早寝早起き朝ごはん+お子さんの食事に一品多くの品目を加えてあげて下さい!」これが大切です。本当はごはん+30品目が望ましいのですが、それは大変。でも+1品ならなんとかなるでしょう。毎日の生活習慣や、親子のコミュニケーション、毎日の食事がこれほど子どもたちの脳の発育に影響を与えているとは驚愕です。。高学歴の子に10時以降まで起きている子は殆どおりませんからね!!「脳に良いことは疲れる」のだそうです。

 

当毛里田保育園では10年前に各部屋にあったテレビをすべて撤去し、子供達には絵本の読み聞かせや、体操、手遊びなどを職員がすることにすべて切り替えました。

 

是非、多くの保護者の皆様に知っていただきたい常識です。私自身もとてもためになる講演で感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!by 園長

 

 

 

<プロフィール>

川島隆太(かわしまりゅうた)

昭和34年生れ。千葉県千葉市出身。

東北大学加齢医学研究所 所長。

 

昭和60年東北大学医学部卒業、平成元年東北大学大学院医学研究科修了、スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学加齢医学研究所助手、同講師、東北大学未来科学技術共同研究センター教授を経て平成18年より東北大学加齢医学研究所教授。平成21年より東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター長。平成26年より東北大学加齢医学研究所所長。

主な受賞として、平成20年「情報通信月間」総務大臣表彰、平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞」、平成21年度井上春成賞。平成25年河北文化賞。査読付き英文学術論文250編以上、著書に「元気な脳が君たちの未来をひらく」(くもん出版)「さらば脳ブーム」(新潮新書)など、150冊以上を出版。

 

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